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2009年6月の記事

◆ 守口の絶品やきそば

もう、撮りためた写真だらけになってきました。
更新しなくちゃ。せっせ、せっせ。

だいぶ前になっちゃいましたが、大阪に行ってきました。京都に出向いた帰りに、どうやっても串揚げが食べたい! ってことで無理やり>笑
串揚げの写真はまた次回にねー!

さて、そんな大阪の帰り道。
大好きなお好み焼き屋さんに寄って帰ることにしました。
ここは地元出身のお友だちイチオシの小さなお店。以前に教えてもらってここで焼きそばとお好み焼きを食べて以来、私の頭の中でのお好み焼きと焼きそばの最高峰は、ここです。

お好み焼きもすっごくおいしいんだけど
他のお店が決して越えられないのがやきそば。あああ、ここのやきそばを越えるやきそばに、いまだかつて出会ったことはない。
麺が違うのですね、麺がっ!!!!

しかも安っ!!

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守口の星月っす。普通の商店街の中にありますが。

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ここのおばちゃんがちゃかちゃかーっと誠実に焼くお好みと焼きそばはほんまうまいわあ。

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何が違うんじゃろうなああ。うまいなあ。

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私は、東京生まれの東京育ちなので、子どものころからお好み焼きといえば、アルミのカップに材料だけ入ったものをどかんとテーブルに置かれて、それを自分で焼くのが当たり前の風景でした。
そうやって、自分たちでテーブル調理するという楽しさを求めて、お好み焼き屋に言ってたように思いますなあ。で、そういうお店はたいていお好みだけじゃなくて、イカだのソーセージだの野菜だのが鉄板焼きとして供されていて、たいていはそんなものもたくさん頼んで、最後にお好み焼き、と。

そんな立ち居地にあったお好み焼き屋さんに衝撃が走ったのが、広島風お好み焼きの台頭。こりゃあびっくりしましたなあ。このあたりはおしゃれな立ち居地として、デートスポットとして利用されたりもしたわけです。

おそらく、私の人生ではそのあとに登場したのが、関西風のお好み焼き。でもって、さらにその後のお好み焼き人生を大きく変わったのが、大阪でお好み焼きを食べてから。

以来、東京でうっかりお好み焼き屋に入って、アルミのカップをどかんと置いて去られてしまうと
「あんた、働かんかい! 客に焼かせて同じ値段取るんかい!」と思うようになりました>爆笑

もんじゃ焼き以外は、自分でなんてもう絶対焼きたくないなあ。
星月のおばちゃんみたいに、素朴に実直に、すっごい働き者のおかあちゃんがちゃかちゃかっと極上のタイミングで焼いてくれるのが、やっぱり一番だなあ。

ほんとにおいしかったです!
守口にお越しの際はぜひどうぞ>笑 ガイドブックに載るような観光客相手の名店じゃないです。でもその代わりに、近所のおばちゃんおじちゃんが、ふらりと寄ってさくっと食べていく風情が、ほんとのほんとにいいもんだなあと思います。

ここはね、やきそばの麺のお持ち帰りができます。
キャベツと豚肉を炒めておいて、ゆでこぼした麺をささっと入れて、あとはジャージャー焼き上げるというより、あっさりしたウスターソースで合えるぐらいの感覚で作る焼きそば。なんつか、これは焼きそばっていうよりパスタみたいな感じ。
帰宅後に息子に作らせたけど、麺がおいしいので上記の方法でさくっと作ればほんとにおいしくできあがります。ほんとにおいしいなあ。

これを食べちゃったら、スーパーで買う焼きそばや縁日の焼きそばなんて物足りなくて。富士宮焼きそばなんてのも、足元にも及びません。ああ、うっとり。

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写真ぼけちゃった。
ああああ、また食べたい!!!!!

● 力作 レシピの検索インデックスHP作りましたー!

前回のコン汁で、食いしんぼとして尊敬するお二人に「検索できる場所があるといいなあ」って言ってもろて、なんだかうれしくなり。

果たしてニフティには検索機能が? とさんざん探しましたが、なんだかうまくいくソート機能はみつからず。ほかにもネットサービスやらCGIやら探しましたがありませんねえ。


はて。ではレシピブログなどに登録して勝手にソートしてもらう? などといろいろ考えたのですが、規約を見ると「出版の権利はサイト運営者にもある」となっています。うーん。

なんかいろいろ考えると、やっぱり自前でしょ、自前! ってことで。

作っちゃいましたよ。ひどく手動でアナログですけどね>笑 ま、一番の信用できるシステムは自分の脳みそってことなのかも。。。。 

Titles 

ここですよ、ここ、ここーーーー!!!

自前のHPですので、勝手に新着記事が追加されるシステムなんかはありませんので、まとめてそのうち、ぼちぼち、新しく書いたものに関しては移動していきますねー。(いや、もう力尽きてしないかもしれないですが>笑 とにかく前回までの記事はほとんどインデックスにしました)。
まあ、飛んでいく先は楽天とニフティのブログですから、そこも不安定であるのは間違いないですけどね(バックアップ取ってないしねー)

とにかく、料理を書き始めてから3年ちょっと。その間に書き続けたレシピ。膨大にありました。

自分でも忘れていたのがあったので、編集作業はすっごい楽しかったです。

とはいえ、これだけ膨大の過去記事。まとめたらほぼ一日かかりました。
あれ、私仕事があったのでは?

これって、どんなに頑張っても何一つ仕事ではないのでは?
しかし、それなのに、こういうことに限って驚異の集中力が発揮されるのはどういうわけなんでしょうか。いやああ、ほんとに楽しかったです。一日あっという間でした。しかも、ここまで根をつめたのに疲れていない。

好きなことの力は偉大です。

ごはんの力も偉大です。

私の拙いレシピをもし役立ててもらえることがあるようでしたら

ぜひぜひ、インデックス利用してみてくださいねー!!!!

お菓子のレシピはとっても単純なものが多いので、作りやすいと思いまーす。
http://www.izoomi-m.com/recepie/3.htm

個人的には麺のレシピがやっぱり自分らしいなあ、と>笑 めんくいだからねー。
http://www.izoomi-m.com/recepie/8.htm

あとはやっぱり旅の記録ですねー。これはまとめてびっくりしました。こんなにいっぱい書いていたんだー。いい思い出になりました。
http://www.izoomi-m.com/recepie/12.htm

なんでもコツコツ続けてみると、3年もたてばこんなもんができるんだー。なんだかとってもうれしい! 継続は力なり。これからもまだまだ続けます。遊びに来てくださいねー。

インデックスあるといいのにって言ってくれた呑ちゃん、kotoちゃん、本当にありがとう! 使ってねー。

■ 絶品 「コン汁」 おすすめです

コン汁 ってのを編み出してみました>笑

コンってなんでしょ?

はい。ベーコンの「コン」。
んでもって、大根の「コン」です。

これをトン汁仕立てにしたものです。

いやああ、これうまいですよ。自分で言うのも何だけど>笑

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もともとは、新宿のとんかつ屋さんにあった「トン汁」がヒントになりました。このお店のトン汁がベーコンとたまねぎでできていたんです。
このお店のはベーコンはパンチェッタのようにしっかりと厚手のもの。これを小さく切ったものを、やはり1センチ角ぐらいに切ったたまねぎとしっかり焦げ目がつくぐらいに炒めてから、じゃがいもを入れてトン汁に仕立てたものでした。(いや、おそらくそうであろうと推測)。

帰宅後に適当に想像して作ってみたら、これがうまかったのですよ。

で、このときは普通にトン汁の具で作ったのですが、後日大きな大根をいただいたので、じゃがいものかわりにそれを入れてみたら、とってもおいしかったのです!!!
じゃがいもとベーコンはとっても合うのだけれど、白いごはんの食卓にあわせるにはちょっとしつこくなります。お肉がメインのときに、ベーコンとじゃがいものトン汁では、私にはちょっと重いのだね。

大根のほうが、どんなごはんにも合います。でもって、まあ、あなた。

大根とベーコンってどうしてこんなに合うざんしょ。

作り方はこんな感じです。

1、ベーコンを1センチ角ぐらいに切る。たまねぎも角切りにする。(千切りより、大ぶりより、角切りがうまいです。) ベーコンは一人1~1,5枚ぐらいあれば十分。入れすぎるとしつこくなるので注意してね。

2、ベーコンの脂でたまねぎを炒める。必要なら少量サラダオイルを足す。茶色くあめ色になるまで弱火で炒めるといったような方法ではなく、たまねぎに焦げ目がつくまで強火で一気に炒めるのがコツ。この強い焦げ目が、あとになってうまみになります。

3、大根をさいころぐらいの大きさに切っておく。これを2に加えて大根にベーコンとたまねぎのうまみをからめたら、水を足してダシをいれ、やわらかくなるまで煮る。具はシンプルにこれだけで十分おいしい。これでダブルコン汁。

場合によっては、レンコンの「コン」、こんにゃくの「コン」が入ると、豪華なけんちん汁風になる。この場合はキャトルコン汁。あれ? カルテットコン汁?
いずれにしてもトン汁ではなくて、「コン汁」ってのは我ながら絶妙なネーミングである。

4、煮えたらミソを溶きいれて出来上がり。さらしねぎやみょうがの千切りなどを載せるとなおうまい。七味唐辛子でピリッといただく。

普通にじゃがいもを入れたトン汁の具にしてもおいしいです。でも私は大根がオススメだなー! ちょうどおいしい大根が出回っている季節なので、まとめて消費したいときにもいいかも。

お味噌はどんな種類でもよく合いますが、ベーコンがしっかりした味なので、あっさり白っぽいお味噌のほうが合うかもしれません。こんな風に、卵焼きとコン汁でもあれば、朝にもお昼にも十分! って感じです。たくさん作って翌日に使いまわしても、大根が煮崩れないところがまたいいです(ジャガイモだとくずれて粉っぽくなっていくからねー)。

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これはねえ、ほんとにオススメなのよ。ぜひ試してみてー!

■ ミシュランガイドと鉄板焼き

お誕生日に、どこかおいしいものを食べに行こうということになりました。
だったら! ということで、絶対行きたかったのがGARIの寿司。
これはNYに本店があるお寿司のお店です。
http://www.sushiofgari.com/

ほんと、ここのお寿司は創作系なんですがびっくりするほどおいしいのです。
この支店が東京の青山にあるのです。

いや、正確にいえば「あった」のです。

http://www.sushi-of-gari.com/

がーーーーん!!
4月17日で「一旦」閉店になっていました。「一旦」ってなに、いったんって!!!

しかし、夢にまで見たガリの寿司はもうないのであります。
じゃあ、何を食べるんだ。

私は食いしんぼですが、グルメではありません。
都心のこじゃれたレストランなんかも嫌いじゃありませんが、偉い人が連れていってくれてごちそうしてくれる。。。なんていうパターンでしかほとんど行ったことありません。
すっごく高くてすっごく気取ってるお店は、疲れちゃうし苦手(っていうか、そこまでお金をかけて食べるなら、自分んちで高級食材買ってくるほうがいいって思っちゃう>笑)。

誕生日に食べたいものが、だから思いつきません。
頭はGARIのすし。それに見合うもの。。。。見合うもの。。。。。。

あ、そうだ、今年仕事先からミシュランガイドもらってたんだ!
あれはまじめに見たことがないのだけれど、こういうときにこそ役に立つのでは???・

http://www.waki-st.co.jp/moleskin56.html
これこれ! 
Wwwwakistcojp
ミシュランに出てるお店を次々に回って、グルメメモを書けるモレスキンの手帳つき! いよいよこの出番がっ!

ってなことで、さんざんミシュランガイドをひっくり返してみましたが。
つくづく思いましたよ。
私、こういう店に縁がないのだなあ、と。

行きたいのに縁がないってことじゃなくて、ほんと、どっこも行きたいと思う店はほとんどないのだなあ、ってことです。知ってる店も何軒かは出ています。隠れた名店ってのもあるんでしょうが、グロスでまとまるとなんだか独特な世界が構成されていきます。で、改めてなぜこんな店に行かなくちゃならないのかが、ぜんぜんわからない。

なんか、もっとほっこり楽しそうで、リーズナブルだけどお値打ちがあって、雑誌なんかに載らなくていいから居心地がよさそうな店。
メニューを開いた時にお店の人に値踏みされているような気持ちにならない店。
そういうところがいいや。

すみませんねえ、ということでミシュランを閉じ。

あ、そうだ。
お友だちと前に行ったことがあるあのお店。
あそこに行きたいー!!!

ってなことで、お誕生日は鉄板焼きになりました!
わーいわーい。

行ったのはここ。
http://www.daitokai.net/

高田の馬場の「大都会」です。ちょっと前までは割りとカジュアルなお店だったのですが、ちょっと前にスノッブな鉄板焼き専門店にリニューアルしたんです。昔からお友だち仲間とよくランチに行っていたのですが、食べてたのはいつもランチばかり。ここの夜コースにずっとあこがれていたので、ここに行くのだー。

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最初は焼きチーズとトマトとブラウンマッシュ。焼きチーズってのが非常においしいかったです。でもって

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懐石料理みたいに、お刺身や焼き魚などがちょっとづつ。これもおいしかった!!

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これが絶品の魚介類のクリームソース。目の前の鉄板でしゃかしゃかっと作ってくれるのを見ているのが楽しくて。料理好きにはやぱり鉄板焼きは最高に楽しいエンターティメントだと思います。この魚介のソースには

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アルカリイオン水、ベルモット、ポルトワイン を使っているのだとか。へーへー。ベルモットとポルトワイン! これはいいかも。
私は赤ワインが飲めないので、料理用に買ってもほとんど無駄にしてしまうのです。先日テレビでシェリー酒を代りに使うといいって言ってたのですが、ベルモットもいいなあ。ポルトワインも割りと変質せずに持つので、小瓶なら買ってもいいかも!
この日の収穫です。

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シャカシャカシャカ。ああ、楽しい!!

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そしてメインイベント、ステーキです! 黒毛和牛にしましたー。ああ、うっとり。

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最後は、お誕生日の人にサービスしてくれる「炎のアイス」で締めくくり。
写真を撮る! とシャッター押したところで、お店の人が花火を持ってきてくれました>笑
ああん、重なっちゃったよ! と思ったところでカメラの電源が切れました。ということで、この不思議な心霊写真のようなものが一枚残ったのみってことで>笑

おいしかったです!

なんかね。

鉄板焼きのお店のいいところはどこかなあ、とミシュランをめくったら、ミッドタウンのホテルの最上階だったり、銀座のど真ん中だったり、お一人様予算3万ー5万なんていうお店ばかりでした。情報っていうのは、どこからでも得ることができますが、何から得るのかというのはとても大切だって気がします。

以前、どなたかがエッセイで「情報誌で店を選ぶような大人ほどかっこ悪いものはない。熟年になったら、それまでの人生でストックした自分なりの店をどれだけ持てるかってのが財産」って言っていました。私はあまりストックできずに来てるなああ。

でも、そうしてお友だちと通ったとか、お友だちからいいよって聞いたとか。そんなお店をちょっとづつ、何かのときに行きたいお店としてストックしていきたいなあと思った夜でした。

ああ、おしかった!
大満足ーーーー!!

■ お誕生日のタンドリーチキン

お誕生日週が終わりましたー。
一応前の日には自分でごはんを作って、自分でおいわい>笑
前夜祭です。

とにかく忙しかったので、作ったのはいつものタンドリーチキンです。自分のごはんなら、安い手羽元で十分!>笑 このメニューはほんとに時間とお金がないときのお助けです。だーいすき!

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めずらしく、ドイツのリースリングのワインを買ってきました。白ワインとタンドリーチキン。この組み合わせもなかなかのものです。チキンのまわりには冷蔵庫にあったかぼちゃとピーマンを並べました。あとはスープ、ごはんがあれば十分!

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作り方は以前にも書いたけど、もう一度書いておきますね。超簡単。

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・鳥の手羽元には軽く塩コショウしておく。
・ここにカレー粉をたっぷりまぶしてしばらく置く。
・レモン汁を回しかけて、ヨーグルトをどかんと入れる。
・このまま1時間ほど置く(ほんとは一晩置くのがおいしいけど、1時間でもOK)
・耐熱皿かパエリアパンに並べてオーブン200度で20分ぐらい焼く。

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タンドリーチキンって大好きなんですよねー。
インド料理のお店でも、タンドリーチキンがおいしいとすごくうれしい。
ただし、お店で食べるとびっくりするぐらい高いところもあって、こうなるとなんだか寂しい気持ちにもなったりするわけで。

昨日は下北沢でおいしいタンドリーチキンが安く食べられるお店をみつけてすごく得した気分でした。ああ、今日も明日もタンドリーチキンでいいぐらい>笑

私の作るタンドリーチキンは「なんちゃって」ですけど、私は十分満足してしまいます。本当はヨーグルトに一晩つけるほうがおいしいです。安いお肉も柔らかくおいしくなるんだよねー。カレー粉はおいしいものを選んでね!

★ 魂がにぶると形式があらわれる

以前こちらで紹介した、チャールズ・ブコウスキー。

http://musashinofujin.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-cd1d.html


ここにあるのは、「町で一番の美女」など彼の作品を下敷きにして、マット・ディモンが小説中の主人公チナスキーを演じた物語。

とはいえ、チナスキー=ブコウスキーであるわけで、酒飲みの不良オヤジであるにもかかわらず、人をひきつけてやまなかったブコウスキーという作家(日本では詩人というより作家としてのほうが知名度高いですね)の一面がよおくみえる映画です。なんといっても、マット・ディモンがさああ、かっこいいんだよねええ。いわゆる、こういう「悪くて肉食」の男ってのは、やっぱり女をひきつけるのだよね。

さて。

そんなブコウスキーのドキュメントがあるっていうのに、私はまだ見ていませんでした。

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ブコウスキーと言う作家が好きでも好きでなくても、知らなくても、これはなかなかいいドキュメンタリーフィルムです。過去のインタビュー映像と、関係者の話がとてもよいバランスで編集されている。ブコウスキーと言う作家に対する、ある種のステレオタイプなイメージが、心地よく裏切られる感じもよいです。愛のこもった小さな意外性があります。

詳細はこちらのページがとっても上手にまとめてあるなあ。

http://www.movienet.co.jp/movie/opus05/bukowski/index.html

上手だなあ。
ま、ブコウスキーってのはある種オヤジのヒーローでもあるわけで、チョイ悪オヤジや団塊の世代にファンってのは多いので、このあたりで少々鼻じらむこともありますが(笑)、こわもてのダメオヤジに見えて、その実とても繊細な人だったからこそ、これだけの人気があるんでしょう。

私はこのドキュメンタリーの中でブコウスキーが晩年に作ったニューイヤーブックにあった詩の1編がたいそう気に入りました。

魂がにぶると、形式があらわれる


たったこれだけです。
小さなマメ本の1Pに1単語。それで上記の一文になるようになっています。それで1冊。

私自身はまったくもって、ぜんぜん違う世界の、ほんとに小さな場所を相手に物を書いて生業を立てている身ですが、やっぱり胸を突かれます。
暮らすために仕事をする。その仕事は書くことである。そして、書くことでこの世界に自分なりの居場所を確立したいと思う。そこで何が起こるかというと、「自分のスタイル」を構築することにやっきになります。

スタイルといえば聞こえがいいですが、それは「形式」という危うい境界線の上にある。
そんな仕事を続けて食っていく中での、この一言は重いです。

ブコウスキーは、50歳まで郵便局の仕事をしていました。これは小説や映画では詳細はわからなかったのだけれど、ドキュメントでよおくわかりました。

彼は酒飲みのダメダメオヤジだったけれど、「書く」ということでは徹底的に貫いていたわけっす。生きるために働く。生きるための金を稼ぐ。それがどんなに「クソったれ」な仕事でも。生きるとは彼にとっては「書く」ということです。つまり書くために働く。まったくあてもなくただ「書く」。書き続ける。そんな人生を長く長く送ってきたわけです。
そうして、なんとしても食いつなぎながらただただ書き、何度も出版社へ原稿を送っても没になり、アンダーグランドの世界でぽつぽつ取り上げられるようになって熱狂的なファンが登場しだしてからも、郵便局の仕事はやめませんでした。

50歳のとき郵便局の仕事をやめたのは、「売れても売れなくても、毎月1000ドルかならずやる」と知人の編集者に言われたからです。1000ドルというのは、ブコウスキーが提示した「それでなんとか食っていける」という額です。

私は、食うためにこの仕事をしています。結婚していたときはどこかで「自己実現」なんてことを考えていました。でも離婚してからは大きくかわりました。これで食っていかなくちゃならない。向き合い方が変わりました。そうなってはじめて見えたものがいっぱいありました。

でもって、なんだかそんな世界でなんとはなく、それなりに食っていけているということは
たまにすごい奇跡的なことだと思ったりもします。すごくありがたいことだと思います。そして食うために働く自分に、私は誇りを持ってます。でも、それは明日をも知れぬ現実です。5年後の自分が同じように食えている確証はどこにもありません。

そんな中で

「書く」 ということの自分にとっての意味とか

稼いで生きていくことの意味とか

そんなことをしょっちゅう考えている。

で、袋小路に迷い込むこともあるわけで。

そんなときの

魂がにぶると、形式があらわれる

おまえの魂は大丈夫か? と問われている気になります。
自分が何をしていきたいのか、どんな仕事をして、どんな人生を送りたいのか。
そんなことをあれこれ考えているけれど
最後はやっぱり、魂の問題なんだと思います。

で、そんな魂の問題を
どうやって稼いで生きて食って子どもを育てていくのかという部分と
どう折り合いをつけるのか。
そんなこととのせめぎあいです。

魂がにぶらないように、生きたいです。
そして食っていきたいです。

私の年齢はおそらく、会社員だったら「定年」を意識始める時期なのだと思うけれど、50から書くことだけで生計を立て始めて78で死んだブコウスキーを見ていると、人生の正念場はまだまだこれからなのだと思います。

明日は49歳の誕生日なんです。

50歳から何ができるのか、ちょっと考えてみたいです。

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余談ですが、ブコウスキーが脚本を手がけたこの映画

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006II9B/nifty0b5-nif1-22/ref=nosim
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バーフライ。ミッキー・ローク演じる主人公は、ブコウスキーってことになってます。

この映画を彼は大嫌いだったそうです。理由は「ミッキー・ロークのような酔っ払いはいない!」。ブコウスキーを取り巻く人たちも「あれはぜんぜんリアルじゃない」とこきおろしています。

何よりあんなにかっこいい酔っ払いはいない。そして、バーには美人しかいない。あまりに非現実的だわ、と>笑
この「ブコウスキー・オールドパンク」の中での秀逸な場面は、彼自身がこの映画に言及するところです。ミッキー・ロークはリハーサルをせず、本番でしか演技をしないという傍若無人振りを発揮していた模様で、おのずとブコウスキーの描いた世界とは違うものを演じてしまう。

酔っ払った主人公のせりふの言い方が、まったく違うことをブコウスキーは指摘します。ミッキー・ロークはおおげさに腕を広げながらみんなに聞こえるように。ブコウスキーはぼそっと口の中で。

この違いは大きいです。ブコウスキーが多くの労働者たちに支持されたのは、そんな「リアルな現実」が彼の小説に垣間見えるからなのだと思います。

インタビューで「何歳まで生きたいですか」と聞かれたブコウスキーの答えは

「オレにとっては何歳まで生きるかは関係ない。ただあるのは、何歳まで書けるかということだけだ」

でした。薄汚いのにかっこよすぎるところがまた、ブコウスキーのブコウスキーたるゆえんでもありますな。

★ 「ジェリー・フィッシュ」と「そして復讐という名の雨」

いつもはTSUTAYAのDISCASというところで、見た映画のレビューを書いています。とはいえ、最近はちょいさぼりがちですが。
でも、見た映画のことをどんどん忘れてしまうので、防備録のつもりで★の数だけつけていたり。とにかく、せっかく見た映画の記録はどっかに残しておきたいな、と思うわけです。

ところが、近所のTSUTAYAに出向いて借りてきたりした場合、せっかく見た映画がDISCASにないことがあって、こうなるとレビューも記録もつけることができません。がっくしですな。

というわけで、そんな映画を2本立て続けに見てしまったので、こちらの防備録を。(あ、そういえば劇場で見た映画もまったく記録できていないので、それもそのうちこちらに書かなくちゃなあ。ぜんぜん時間がないですね。とほほ)

ジェリーフィッシュ DVD ジェリーフィッシュ

販売元:アット エンタテインメント
発売日:2009/01/09
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イスラエルの映画です。2007年カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞した話題作。監督はイスラエルのカップルです。特典映像で、この二人が語っている内容がとても興味深い。
エトガー・ケレット(男)は小説家, シーラ・ゲフェン(女)は脚本家。シーラは映像や場面を描くことに長け、エトガーは物語を紡ぐことに長けているのだといいます。その二人が長所を重ねあってひとつの映画を作ったのだ、と。

これを聞いて納得。非常にあやういバランスで、映像美と物語が結婚(笑)しています。(物語がはじまる舞台も、結婚式場です)。この映画は、エトガーとシーラの結婚に近いコラボレーションで、それがカンヌで賞を取ったというのは、祝福すべきことでしょう。

私はとても好きな映画でした。
テーマは「女性」です。複数の女性たちが登場してきますが、主人公はやはり、結婚式場で働くバティア。孤独な少女時代を抱えています。とても不器用。恋人とも別れてしまい、仕事もクビ。そんな彼女の前に、海辺で浮き輪をつけた水着姿の少女が現われます。
この少女がほんとのほんとにかわいい!!! そして不思議な存在感です。

平行して、結婚式場の写真を生活のために撮りながら、写真の道を探している若い女性カメラマン、そしてそこで結婚式を挙げたばかりの若いカップル、シェイクスピアの舞台にかけるかけだしの女優と、介護を必要とするその母。その介護に雇われるフィリピンから出稼ぎに来ている若い母親。
そんな人たちの小さな日々が交錯していきます。

まなざしがとてもやさしいです。

大きな事件が起こるわけでもないんだけど。でも、みんなどこかに悲しみを抱えて生きてきて、そんな中で小さく癒されていく。そんな映画です。
海の中でバティアが浮き輪の少女に再会する場面が、最高に美しい。
これが現代イスラエルの映画であることに、ちょっと驚きました。
とってもとってもいい映画でした。女性の人に見て欲しいなー。

http://www.jellyfish-movie.com/

サイトもいいです。

もいっこ。

やがて復讐という名の雨 [DVD] DVD やがて復讐という名の雨 [DVD]

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発売日:2009/05/08
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「そして裏切りという名の犬」の監督と、主演のダニエル・オートゥイユが再びコンビを組んだ作品。舞台はフランスのマルセイユ。オートゥイユはやはり警官役です。

「そして裏切りという名の犬」ってのは、原題はフランス語で「なんちゃら通り36番地」みたいなタイトルなんすよね。そこにパリ市警があるってことで。それをこのタイトルにしたってことで、なんだかすっごい期待を持たせてくれた映画。
今回も、原題は(忘れちゃった、なんだっけ>笑)37R みたいな、ただの数字です。これは、銃の型番。それだけの題名を、また再び「やがて復讐という名の雨」と名づけるとわ。

とはいえ、これ、劇場未公開ですので、これはDVD用につけられた邦題ということになります。

実話をベースにしているそうです。舞台はマルセイユなので、マルセイユ市警の腐敗しちゃった現状の中で、主人公のオートュイユが未解決の連続殺人事件の捜査にかかわります。これ、猟奇殺人です。結構こわい。

ところが、オートュイユは飲んだくれで、さまざまな問題ばかりを起こしていきます。この飲んだくれの原因が、家族の死に関わっているようだ。。。。ということが、ほんとに小さな手がかりでフラッシュインしてきます。
さらにここに、25年前に起きた猟奇殺人の被害にあった夫婦が残した娘が、不思議なかかわりを持って登場してきます。この、過去の殺人事件と、現在の殺人事件、そして主人公の家族の死が交錯しながら、悲劇的な結末を迎えていくんですが。

これ、見ていると殺人事件の謎解きのように見えてくるんですが、実際には事件のトリックはシンプルなのです。3つの事件は、結局は何もつながりません(このあたりが、ハリウッド映画とは違うところ)。
現在と過去の事件は何の関係もなくストーリーの中に存在しています。じゃあ、何がこの事件と人々を結びつけているのか、というと、「事件の被害者の家族」って立場なのです。

事件で家族を失ったものの大きな悲しみと傷。そんな場所にいる人たちが、腐敗した警察と、乾いた街と、たばことお酒とセックスといったものを背景に、どよよーんと描かれていきます。こういう、爽快感のない犯罪物、解決をしない犯罪モノが苦手な人は、消化不良になるかもしれませんね。

私は好きでした。

映画館で見たら、なんともいえない暗い気持になって映画館をあとにしたかもしれません。ダニエル・オートュイユは、「メルシィ人生!」でコンドームをかぶったおじさんとしてのイメージが強すぎて、こげにかっこよくフィルム・ノワールを演じていても、つい頭にコンドームをかぶせたくなります>笑。

フランスを代表する名優さんですね。

なんとなくつかみどころのない映画ですが、がっつりと最後までひきつけられました。フランス映画のフィルム・ノワールも、なかなかええもんどすなあ。

■ 忙しい日のなべプリン

原稿の締め切りでアップアップしていました。

ごはんはいっぱい作っているんですが、それをブログにする時間がありません。いっぱい写真たまっているんだけどなあ。

今朝はちょっと落ち着いたので、昨日うれしかったことをひとつ。
ちょっとした偶然が重なったのです。

昼、家のそばで取材を受けました。
いろいろお話をしてお別れしようとしたとき、ライターさんが
”ごはんのブログ読んでるんです。あれはいいですねえ。なんていうか、ものすごく乱暴に作っているでしょう? こんな風に適当に乱暴にやってもちゃんとできるっていうところで、とても勇気をもらえます。作ってみようかな、という気になります”

す、すみません乱暴で>笑

でもね
”特になべプリンとか。あれいいですねえ。そうか、そうすればよかったのか! って目からウロコでした。私ももっと子どもが小さいときに知っていれば。。。。。”

おお、そうか、なべプリン。
ずいぶん古い記事も読んでくださったんですねー。ありがとう!!! 見てくれて、なんか作ってみたいなあって思ってもらえるのって、すごくうれしい。
乱暴で適当って言ってもらえるのも、なんだかすごく褒め言葉という気がします。
そうなのよ、いいのよ適当で。でもって、子育てだって暮らしだって、乱暴なくらいで十分回る。いいじゃん、それだってって思ってもらえることが、自分がこの仕事をしていることの意味だって思う。

るんるん。

んな感じで帰ったら。
息子が、昨日私が三浦屋で奮発して買ってきた「焼きプリン」を食べていました。一個300円。(奮発でもない値段なの?>笑)

どうだ、うまいだろう、高級プリンだぞ! といばったら
「これさあ、うちのなべプリンと同じ味だけど」 と言う。

えー! 高かったのに。

え? でも、ってことはうちのなべプリンがそれだけうまいってことじゃ?>笑

ええ、ええ。なんでも物事はよいほうに取りますよ。
さっき、なべプリンいいですねえ、って言ってもらって帰ってきたばかり。
そこにこの発言ですもの。

久しぶりに作る?なべプリン!!!

とはいえ。

締め切りが。

かなりあやしい状態。

私はこれから原稿を書かなくては、明日のおまんまが食べられません。
プリンを作るという煩悩を振り払いながら原稿にまい進。
書いて、書いて、書きまくり。

夜11時をもって、なんとかめどがついた!

原稿が終わりそうだ。今日中になんとかなるかも!

そうだ、それならばプリンだ!

なべを出せ、卵を出せ! プリンだプリンだ、作ろう作ろう。

ってなことで、夜の11時すぎから作ったなべプリン。
できたての熱いのをどうしても食べたくて、端っこから食べちゃったけど、これ。

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左にあるのが紅茶のティーバッグ。大きさの目安に。
忙しい仕事の合間でもほんとに簡単。ああ、よかったなあ、これが作れる自分で>笑
これね、焼きたてほかほかのプリンを食べるのが、作り手のひそかな楽しみなのです。あったかいプリン。食べる機会ないでしょう? オツなものっすよ。

夜中にオーブンが動いていたら、息子が居間に出てきました。開口一番
「なべプリン作ってるの?」

めざとい。オーブンの中にあるだけなのに、たぶんシンクの洗いものから推測したのでしょう。そして翌日、起きてきしなに言ったのが

「プリンどこ?」

で、今朝は朝ごはんの代りに巨大なプリンを抱え込んで食べて出かけていきました。さっきみたら半分になってた。ぴょえー。

でもね。半分ってことは卵2,5個、牛乳250ccとっていったことになります。それに砂糖。
朝ごはんとしては十分立派だよね。おいしいしね。

作り方は改めてこちら。高いプリンを買ってくれば、これだけで2000円から3000円近い値段になるような気がする。卵1パックと牛乳1本でこのなべプリンが2個作れます。高く見積もっても、なべプリンひとつで200円。すばらしい、庶民の味方です。

・ティファールの取っ手のとれるお鍋に、グラニュー糖大匙4、水大匙1入れる。
・火にかけてカラメルを作る。こげてきたら水大匙1を入れて、鍋底をじゅっと水でひやす。

・オーブンは180度に温めておく。
・卵5個、牛乳500cc、砂糖カップ半分をボウルに入れて混ぜる。ジューサーにぶちこんでまわしてもよし。バニラエッセンスがあれば入れる。
・この液を上記のお鍋にゆっくり注ぎいれる(下にカラメルが沈みます)

・オーブンの天板に水を張って、鍋を入れて20分~25分焼く。
・焼き立てをつまみぐいして至福する。
・残りは冷蔵庫に入れて冷やしてからいただく。

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卵の量は変わってよし。とっても簡単です。
卵3個なら牛乳は300cc。4個なら400cc。
ゆるいプリンを作りたければ、卵3個に牛乳400cc。
贅沢にしたいなら、卵3個に牛乳300ccに生クリーム100cc。

ってか、まあ、この程度の割合って思っておけば、すごーく適当でもちゃんとできるってことです。お菓子の本で「砂糖60グラム、卵270グラム、牛乳350cc」なんてレシピを守って作らなくても、ってこと>笑

乱暴ななべプリン。
仕事が終わった深夜の、うれしい気分転換でした。
ごはんが作れてよかった。料理ができるって、ほんとにしあわせ。

乱暴だって適当だって、作れればしあわせなんです。ね!?

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