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◆ 香川にはなぜうどんのようなものが多いのか

麺喰いももせがお送りする、香川うどんの旅(違うって! ちゃんとお仕事に行ったの!)の写真です。

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ああん、なんと美しい!

空港に迎えに来てくださった方が、飛び込みで連れていってくれた沿道沿いのうどんやさんのぶっかけ。290円。こうでなくちゃ! 飛び込みで入っても、すごくうまい。さすが讃岐。


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瀬戸内海に沈む夕日を見てから

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どういういきさつかは不明だけど、高松名物となっている鶏の唐揚げ。
正確には、高松からちょっといったところの琴平という場所が故郷の食べ物です。
香川の人たちは、子どもの頃から一鶴の鶏を食べているんじゃよ。

http://www.ikkaku.co.jp/
IKKAKU の骨付き鶏。うまいのよねえ、これが。
ビールと一緒にがぶりとね。

一息ついてから、夜8時から開くうどんやさんへ。

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鶴丸のかけうどんです。

http://www.turumaru.jp/pc/index.php
ここはほんとはカレーうどんが有名なんだけどね。さすがに骨付き鶏でおなかいっぱいなので、かけで。うまい。

高松は、日本一広い商店街があることでも有名。

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このご時世でも頑張っています。網の目状に、あっちへこっちへ、膨大な商店街がどかんと市内の真ん中にあり、そこをのんびり路面電車が走ってます。のどか。

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さすがにこの日はここで打ち止め。
翌日の朝食にもうどんが出たので食べ、昼ご飯もうどん。制覇していなかったざるうどんで。

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川福のざるうどんです。

鶴丸、川福あたりは、高松のうどんの名店のひとつ。
以前高松に来た折りは、だいぶ足を伸ばしてうどん行脚をしています。
まだまだ、映画のUDONなんかが流行っていなくて、讃岐うどんのお店が東京になかったころ。
畑の真ん中の農家の納屋みたいなところで、おばあちゃんが打ってるうどんとかを、かなり回って食べました。

ねぎは畑から抜いてきて、適当にその辺で切って入れておくれ。
大根も裏に生えてるから、おろしですって乗っけろやい。

そんなところで食べるうどんの、なんと悶絶でうまかったことよ。
あの頃から、私は讃岐のとりこなんざんす。


さて、ここで質問です。
四国の中で、なぜ高松が讃岐うどんで有名になったのじゃろう。
さらに
なんで、高松のグルメっちゅうのは
座って食べたらものの30分ぐらいで食べ終わっちゃうものが多いの?

という長年の疑問があったわけですよ、私には。
前に高松に来たときも、同様のことを思ったわけです。
喫茶店よりうどん屋が多く、ちょっとお茶でも?のかわりに、うどんでも? というのが当たり前というこの地。麺喰いにとっては聖地のような場所ですが、でも、それにしても。
あまりにあっさりと食べ終わっちゃうものが多くない? と。


上記、うどんの名店と言われているお店も、実は早朝から午後3時までというのが、一般的な営業時間です。3時でほとんどの店が閉まります。

鶴丸うどんは、歓楽街の中にあり、夜8時に店を開いて、お酒を飲んだあとのお客さんを相手にするという専門の店で、通常のうどんやは3時で終わりです。
朝、その日に仕込めるだけのうどんを打ち、それがうまく食べられる間しか店を開けない。それが讃岐のうどん魂らしいです。

地元の人に聞いたところ、先日丸の内に店を構えるうどんの名店の店主が、テレビでこんなことを言っていた、と。
「うちのうどんは、強いこしを出すために、打ってから一晩寝かせて熟成させています」。

ありえない! 
うどんを打って一晩寝かせるって何だ。熟成ってなんだ。
うどんを熟成させちまったら、商品価値はゼロなんだよ!
というのが、讃岐の人の常識なのだそうで、そのうどんの名店とかいうのは、素人同然だ、というのがもっぱらの話題だったとか。笑

はい、そのお店ってたぶんここですね。
http://www.tsurutontan.co.jp/
つるとんたん

高いばかりでうまくない。おっきな器にこれみよがしに盛りつけて出てきますが、うまいと思ったためしはなく。そもそも、うどんごときになぜ2000円近くを払わねばならんのだ。納得できない。ここがうまいと思うやつは、うどんもぐりだ! (ぼそぼそ)。
でも、いつも行列ができている不思議な店です。(あ、好きな人がいたらごめんなさい)

まあ、そんな風にうどんについてはうるさい、讃岐のうどん魂。


なぜ、うどん魂がここまで発達したのか? というあたりについては、文化人類学的に追っかけていけばいろいろおもろいことがあるのでしょうが。

私としては、こんな仮説を立てています。
それは、四国の方から伺った以下の逸話。
四国はひとつの島だけれど、それぞれが別の海に面しているので、隣同士の県でもまったく気質が違う。さらに、例えば愛媛から香川に移動するよりも、愛媛から飛行機で大阪に行っちゃうほうがずっと近い。。。。という交通上の理由もあり、隣県でも外国みたいな感覚でいる人も多いとか。

そんな中で、4つの県の特徴のお話。

「道で1000円札を拾った。さて、あなたならどうする?」

徳島 
せっかく得をしたから貯金しよう、と思う

香川
せっかくだから1000円を貯金したつもりで、拾った1000円を足して2000円を貯金しよう、と思う

愛媛
1000円拾ったからぱーっと使おう、と思う

高知
せっかくだから1000円使ったつもりで、1000円足して2000円使っちまえ、と思う

聞きづてなので、もし間違っていたら、ご指摘くださいませ。

つまり、香川の人っていうのは、きっととても堅実なのです。
だって、貯蓄額日本一ですよ。日本一、貯金を持ってるんです。香川。

その堅実さを作っているのは、ひとつにはこのうどん文化という気もします。

しょうゆぶっかけうどん、確かにうまいです。
でも、しょうゆかかってるだけです。
それを、うれしそうにみんな、黙々と食べます。
うまいからね。

で、それは一食、190円だったりします。
そういう文化です。

骨付き鶏も、いろいろ工夫はしてありますが、鶏の足が揚がってるものだけを
延々と出し続けて、大繁盛しているのが一鶴というお店なわけで
これも、ビール飲んで鶏食べて、〆にご飯食べて、せいぜいいられて1時間です。
長居できないし、メニューも少ないからお金の使いようもない。
とってもリーズナブルな食べ物です。

シンプルで、堅実で、でも、そうして生まれたものがとびきりうまい、という悦楽。
讃岐うどんってのは、そんなことを考えながら食べるのも、また、
ちょいとおつなもんです。

えっと
地元の方からはもろもろ反論もあられるかと思いますが>笑
私はそんな香川の食を、こよなく愛しておりますです。

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