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◆ 夕ご飯より昼ご飯がごちそう

息子がアメリカに行ってしまってからというもの、私の夕食はすこぶる質素になりました。だって、夜たくさん食べると調子が悪いんだもん。

夕方になるとおなかは空くけど、だからといってがっつりとおかずを作ると、持て余す。それは単に、私が年齢を重ねて、あっさりしたものを好むようになったから、と思っていたのですが、単に体が受け付けるかどうかということのほかに、気持ちが受け付けるかどうかという部分が多分にあったのではないか、と、このところよく考えます。 

なんというか、夕食こそが、母親として主婦として、家族に「食べさせる」という役目を担うための最大の晴れ舞台というか。
朝食もしっかりとらせなくてはと思うけれど、忙しくてなかなか思うようにならない日々の中で、夕食こそは!!!  とにかくきちんと用意して、ささやかながらも「おいしい!」という笑顔や言葉を引き出せるようなものを(実際にはほとんどそういうものは引き出せなかったりするのだが、なぜか毎回そんな幻想をいただきつつ)、ある程度の手間と時間を割いて(ココ大事。外食や総菜ではこのメンタルポイントは網羅できない)、さらなる幻想としては、家族全員が食卓を囲み、会話をしながら夕食をとらなくては。

さらには、育ち盛りの男の子であるからして、男子がぱくぱく食べるようなものを考え、彩りや栄養のバランスもよくして、残さず食べてもらいたいとか、嫌いなものも上手に調理したらおいしく食べてくれるのではないかとか、家庭の味をしっかり覚えて巣立って欲しいとか、化学調味料とかなるべく使わないで工夫しているんだよとか、もう、なんつーの? なんなの、この激しくコンプリケ(複雑)な母親の脳内って。

とにかく、なんだかようわからんけど、激しくたくさんの思いや義務や希望や趣味趣向のようなものが、夕食という毎日のたった数十分(たとえ1時間かけて準備をしたとしても、子供が食べ終わるのなんて、ほんの10分から20分の間だったりするわけで)のために使われていたなあ、と。
子供が巣立ってみてはじめて、ありゃあ、なんだったのかいなあと思う訳です。

子供が一人巣立っても、まだ残っている子供がいたり、子供のように箸を握って待ってる夫がいたり、ほかの家族がいる場合は、まだまだ主婦の情熱は「家族の夕食」に向けて注がれていくのだろうけれど、私は一人になっちまったもんで、そんな情熱はすっかりきれいに消えてなくなった。

代わりに残ったのは、

夜なんてたくさん食べてもからだも心も持て余すだけだから、一番好きなものを、ほんのちょっとだけ、楽しく食べればそれで幸せ

という思いだけなわけで、決して夕食の献立をおざなりにしているわけではないのだけれど、さまざまな思いや義務みたいなものが削ぎ落とされていった先に残ったのは、納豆ご飯プラス、ちっちゃな煮魚だったり、旬の野菜のお浸しだったり、めざし2匹だったりするのだった。


なぜこんな前置きを書いているのかというと、フランスに来てしばしば思う、こっちの人の夕食の簡素さと、それはちょっと似ているのではないか、と思ったから。

美食の国だからといって、夕食はさぞかし豪勢なものを食べているのかと思いきや、多くの家庭ではスープとゆで卵とパンだったり、サンドイッチとワインだけだったりする。
あ、なんかこんな話は前にこのブログにも書いた気がするなああ。

ま、いいや。

というわけで、このところの夕食を備忘録で。
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Bioのハム1枚。昼の残りのトマトサラダ少々と、前日の残りのタブレ(クスクスで作ったサラダ)、こりゃまた前日の残りのレンズ豆の煮たものに、パンとチーズ。ロゼワイン1杯。レンズ豆の煮物のみ、温かい料理で、あとは冷たいものばかり。

ハードタイプのチーズ用に、アカシアのはちみつが出てる。ハムは、こちらではたいてい上記のようなサイズが4枚入って2ユーロぐらいで買える。これはBioのハムなので、2枚で2ユーロぐらいだった。それでも、日本よりはぜーんぜん安い。 
ハム大好物の私にとっては、この日の夕食は超ごちそうなんだけど、おそらく東京で息子がいる日常では、冷たいハム1枚の夕食というのは、想定外だったのではないかと思ったりします。
ほいでも、なんと充実した夕食であることよ。

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次の日。
一枚余っていたハムを、チーズとちょっとだけ残ったタブレと一緒にパンに挟んだサンドイッチ。さらに残っていたレンズ豆の煮物。最後のところにはソーセージと人参さんが残っていたので、ほくほくいただく。

3日目のお惣菜でも、このくらいの量なら気にならないなああ。ほいでも、家族がいるとブーイングが出たりして、同じ総菜が3回続けてメインに出るってのはほとんどしなかった気がする。自分のためだけなら、ぜんぜん気にならないのに。なんでだろう。

夕食はこのぐらいの量がちょうどいいなあと、切に思う。
食べ盛りの子供だとだめなのかな。サンドイッチ2個にすれば、問題ないってことないのかな。なんつか、見栄えの問題で、いろいろ並ばないといかんという気持ちの縛りみたいなものがあったのかな。そういうもんだよということで、しれっとサンドイッチの夕食を続けていれば、ブーイングなんてしなかったんじゃかなろうか@子供。 
もう、すぎてしまったことだから、なんともいえぬ。
わからない。 
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これは昨日。
昨日はスーパーに買い物に行ったので、なんだか気持ちが大きくなっていろいろ目についたものを買ってしまった。

大好きな白いソーセージ。ボイルして1本。
フランスではブータンブランとして売られているけど、ドイツではヴァイスブルストっていう名前で、これまた大好物なんだけど、日本ではとても高くてよう買えない。2本で2ユーロなんて夢のような値段だ。うえーん。日本でも食べたいよう。
アスパラガスの瓶詰めもとっても安い。

結果的にほくほく買ってきて作りすぎてしまった感があり、奥の方に映っているのは人参とポワローネギのスープなんだけど、これは食べきれずに丸ごと冷蔵庫に直行した。
ビールの小瓶を1本だけ飲んだ。

これだけでも、もう夕食には多すぎて食べられないんだなあって思う。 
夕食って、いったい何なんだろう。


今日フランス語の先生と夕食の話をしていて、フランス人は夕食はとっても軽いし、彼女は食べ過ぎたなあと思う日は、スープだけにしてあとは食べずに寝てしまうと話してた。

それでも、日本では夕食が一番のごちそうっていう感じよね、というので
なんというか、夕食はごちそうを作って団らんをするものだという刷り込みもあるのかもしれないと話したら

それは妙ねえ。
だって日本の男性はすごくよく働いて帰ってくるのは遅いじゃない?
多くのサラリーマンは11時ごろに一人で食べたりしない? 
家族団らんって夕食でなかなかできないんじゃないかしら。

といわれて、おやおや、まさにその通りじゃねえとなんだか不思議な気になった。

私の場合はシングルだったから、家族団らんは息子一人に向けられたもので、とにかく息子を食べさせなくては! という思いがあったわけだけど、たしかに夫がいた時は、彼は決して夕食の時間に家に帰っていたりなどしなかった。

ごちそうで団らんって、いったい何なんだ。
団らんってちょっと、幻想じみてないか。

あ、もしかして。
昔ながらの家族(”昔”が何をさすのかというところで大きな落とし穴があるけれど)としては、家族を養うために懸命に働いてくれている大黒柱が帰宅した時に、その労をねぎらい、働いてくれたお金で買える範囲のごちそうを供してもてなすことが、主婦の役目だったということはないのだろうか。
だから、夕食が一番のごちそう、と。

で、家長だけが晩酌ができたり、一皿多かったりする、と。

それがいつのまにか、その家長が夕食の時間に存在しなくなり、子供がその地位をとって変わり、おかあちゃんたちは子供たちを第一の念頭に置いて夕食のごちそうに頭をひねっている。

そういう構図なのじゃろか。 


今日の日記はなんの結びもなく、なんのまとめもなく
ただ、そんなことをいろいろ考えながら毎日夕食を食べています、というお話でした。

夕食は軽くすると、本当にからだが楽になります。
同時に、調理が楽になるので、夜がとっても有効に使えるようになる。

米炊いて、煮炊きして、提供して、残ったものを冷蔵庫にしまい、洗い物をし、遅れて帰ってきた人にまた提供し、、、、、、
なんてことの繰り返しで夜が終わってしまうのは、なんだかもったいないもんだよなあと思ったり。
ほいでも、そこに潜むちっちゃな幸せややりがいというのも確かに存在していて、子供がいない日常では、そこにあった幸せは、ちょっと失ってしまう。

食べるってこと、作るってことは、いろんなことと結びついていて、おもろいです。
さて、明日は週に一度のBioのマルシェが立つので、いろいろ野菜など買ってこようと思ってます。楽しみだ。

PS
最後まで読み返してみたら、タイトルと内容が微妙にあっていないことに気づく。
ごめんなさい>笑

昼ご飯を一番よく食べるよー、ってこっちの人に聞くことも多いんだけど、それはライフスタイルによるわけで、いろいろ違いもある。そのあたりもなんだかおもろいわよねえと思ったりもしたのでした。このあたりはまた改めて。

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コメント

はじめまして。
二人の子育て中の専業主婦のriyaといいます。夕飯作りが面倒だなぁ、、なんでこんなに面倒なんだ?というおもいでこのサイトにたどりつきました。
今回の記事に共感します。

夕飯もしかり日本の既成概念みたいのに辟易するときがあります^^;

まだまだ気楽なスタイルをつくれていませんが、それを目指して地道にやりたいと思います。

記事のアップ、楽しみにしています。

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