カテゴリー「●節電家事」の記事

□ 節電本の売上を、福島県三春町の放射線量計量プロジェクトに寄付しました

今年もまた、節電の季節となり、官公庁では一足早くクールビズが開始とのニュース。
5月5日には、日本中の原子力発電が止まります。
原子力ゼロと声高にアピールする人たちもいますが、結局それで電気が足りないから計画停電もするとか、節電せよとか、そんな力のようなものが見え隠れして、あまり気持ちのよいものではないなあと思うこのごろ。

福島の三春町さんから、お礼状と領収書が届きました。

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昨年の夏に出した節電本
「正しい電気のトリセツ集」(六耀社)の、私がいただく分の印税の一部 および
出版社さんの売上の一部を寄付させていただいた先が
福島県三春町の”実生プロジェクト”。
こちらです。
http://www.town.miharu.fukushima.jp/soshiki/2/03-0101misyoproject.html

著者分として76,700円
六耀社さんのほうから105,495円が、こちらの本の売上から寄付されました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4897376815
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震災後に心が壊れかけてしまった私が、毎日書き続けていた節電の話を
本にしませんか、と声をかけてくれた六耀社さんと
著者印税の一部を被災地へ、できたら赤十字など大きな組織ではなく
顔の見える場所に、地道に寄付していきましょうと
自社売上からも寄付金を算出し、動いてくださった六耀社の社長に心から感謝いたします。

お買い上げいただいた皆様、本当にありがとうございました。
まだまだ節電という話題から逃れられない日本ですが
もしよろしければ、今年の夏に向けて購入していただければ
小さいながら、福島の子どもたちと妊婦さんに寄付が送られます。

お礼状の一部抜粋いたします。

===================

このたびは、当実生プロジェクト事業への趣旨にご賛同いただき
また、多大なるご寄付を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
東日本大震災により被害を受けた道路や農地、建物などについては
現在復旧作業を進めているところであり、お陰様を持ちまして先が見通せる
状況となっております。
しかしながら、原発により拡散した放射性物質への対応については
長期化すると考えられ、引き続き、いわゆる風評被害、住民の健康管理
除染対策などの課題に取り組まなければなりません。
お寄せいただきました寄付金につきましては、妊婦・子どもたちの健康被害対策
放射線量の低減化事業等に活用させていただく所存であります。


三春実生プロジェクト
代表 三春町町長 鈴木義孝

=====================

節電家事のブログを移動しました

ご無沙汰しております。

こちらのブログ。
東日本大震災後、とにかくできることを、いま、、、、
という思いから、これまでごはんの記事を書いていたブログを
急遽節電家事として使って、書き続けてきました。

思いの外長く続くこととなり、書籍化のお話もいただき。。。。
でも、そろそろ
大好きなごはんの話も書きたいという気持ちに
やっとなれたような気がします。

ということで、これまでの節電家事の記事はすべて

http://ameblo.jp/setsudenkaji/

上記のブログに移動しました。
書籍化のために一時期下書き状態にしていたものも、すべて元に戻しました。

これから夏にかけて、再び
電気について、いろいろ考えることを節電家事のブログに書いていきたいと
思っています。

そして、こちらのブログは従来通り
武蔵野婦人のごはんのブログに、戻ります。


震災から100日。
まだ、何も終わっていない、始まっていない、という気がします。
それでも
こつこつと日常を続けながら
できることを、していけたらな、って思います。


これからもどうぞよろしくお願いいたします。

番外編 SETSUDENてぬぐい 復興プロジェクト

3月11日から、3ヶ月が経ちました。

祈るような思いで、必死に書き始めたこの節電家事ブログは、その間に書籍になる路をたどることになりましたが
東京の片隅で落ち着かない空気の中でこの時間を生きてきた私は、この3ヶ月の間に、いったいどれだけのことをしてこれたのだろう、と思います。

震災直後にクリエイター仲間と企画した、チャリティ第1弾。
なんとかまとまった額を赤十字に届けることができました。
でも、赤十字に集まった義援金が実はちっとも配付されていないという無力感。

被災地の親戚・友人たちのお手伝いとして、支援物資のとりまとめもしてきました。
たくさんの人たちが、新しい衣類や下着類をもってかけつけてくれました。
いっぱいの気持ちをもらいながら、一人一人にお礼を言うゆとりもなかった自分がもどかしかったり。
どんなに送っても送っても
いつもどこかで、思いもしなかった何かが足りていないという現実の前での無力感にうちひしがれたり。


それでも。

ちっちゃくできることを
コツコツ
何か続けていければ、と思っています。


ということで
クリエイター集団 フラーレンの復興支援プロジェクトの第2弾が始まりました。

今回は、てぬぐいプロジェクトです!

http://f-ren.com/pray-for-japan/tenugui/


ただチャリティとしてお金を集めるというのではなく
私たちが今、発信できることを、形にして。
そんな思いで、オリジナルのてぬぐいを作成しました。

うち、一枚は私のイラストが採用されました。


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伝えたいメッセージは
「大事に使おう」
「明日をつくろう」

この2つの言葉が入ったイラストは、トイレのタオルバーにかけると
ちょうど目の位置に並ぶようにデザインされています。

そして一番のポイントは、ちょっと長めのロングサイズだということ。
保冷剤を入れて首に巻いても、余裕の長さ。
首元でスカーフのように巻くと、かわいい4人のキャラクターが、日替わりで登場する仕組みです。

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子どもの食事用のエプロンにも、この長めのサイズがぴったり。テーブルの上に載せて使用することで、食べこぼしを防ぐこともできます。

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てぬぐいの使い方を紹介したリーフレットと
ももせいづみの「てぬぐいで、できること」エッセイとアイデア集のリーフレットがついてきます。

ちょっとしたプレゼントにも、ぜひお使いいただければと思います。

てぬぐいは日本の気候風土にとてもよくあった素材です。
乾きやすいので、洗濯の手間も資源も減らせて、いやな臭いも残りにくい。
この夏、ぜひてぬぐいを使うことで、身の回りの無駄な資源の節約を!

そんな思いをこめたオリジナルです。
日本の伝統的な手法、注染の技法で染めた、長くつかえる一品。
スクリーン印刷してものとはひと味も、ふた味も違います。
染めの様子はこちらのブログでもごらんいただけます。

http://blog.f-ren.com/?eid=44

もうひとつ、ミネタトモコさんイラストのバラの花をモチーフにした、ピンクと紫のてぬぐいも用意しています。こちらも、とっても素敵。親子で切って使うという着想のあるてぬぐいです。

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収益の一部は、今回は「あしなが育英基金 震災孤児募金」に寄付させていただきます。

ご自宅用に、プレゼントに、たくさん買っていただければ、
それだけ多くの義援金を、震災孤児たちに送ることができます。

私たちの思いと主旨にご賛同いただけましたら、
ぜひ、このてぬぐいをお手元に置いていただけたら、と思います。


ご予約はこちらから。
予約締め切りは6月末日です。
限定商品なので、お早めにどうぞ!

http://f-ren.shop-pro.jp/

ロングサイズのSETSUDENてぬぐいが、1600円。
ピンクと紫の12本のばらをデザインしたDozen Roseてぬぐいが各1500円。
いずれも復興義援金を含んだお値段で、3本お買い上げいただくと送料無料です。
よろしくお願いいたします。


●節電家事66 エアコン、使っていいんだよ

過去記事を少しづつ再公開しています。

本の進行もそろそろ佳境。
これに伴い、ブログのほうもぼちぼち再開していければと思っています。
毎日! とまではいかないかもしれませんが
できる限り、夏が終わるまでは続けてみたいと思っています。
これからもよろしくお願いします!

さて。

このところ、家電店に行くと眼をみはる光景が。

扇風機の売り場、すごい人だ!
そして、すごい数の扇風機だ!

LED電球の売り場。
いつも人だかりだ!
高いのに。
すごいな。

節電は、すでになんかブームのようになっておるのですね。

グリーンカーテン用のつる性植物も大売れらしいし。
あと、首に巻くクールネックとか、クールタオル、アイスノンにひえピタ。
ものすごい勢いで売れているようです。
ま、いいと思います。日本経済が活性化するし。


とはいえ。

どうしてみなさん
「エアコンが使えませんから、扇風機を買いました」とか
「エアコンなしで乗り切らないとなりませんから」と
口を揃えて言うんでしょう。

エアコン、使っていいんだよ。
上手に使えば。
使いすぎなければ。


毎年、多くのお年寄りがエアコンを使わずに過ごして、脱水症状でなくなっています。
そんな危険な状態になる人が、今年の夏にいないことを祈りつつ。

とりあえず、エアコンが嫌いで毎年扇風機だけで寝てるよー! という人は置いておき
マンションの最上階で屋根が蓄熱して暑い! とか
防犯上の理由で窓が開けられないので暑い! という人は
夜は我慢しすぎずにエアコンをつけて寝てください。

要はピーク時を外せばいいんですから、夜のエアコン使用は
さほど神経質になる必要はありません。

今年はエアコン使わずに窓を開けて扇風機で寝よう! なんてことを
みんなが考え出したら
格好の空き巣の餌食になっちゃいます。
若い女性も危険。
ヒートアイランド現象の起きている都市部などでは
夜のエアコンは我慢せずに使って寝て欲しいな、って私は思っています。

一番温度が上がる昼のピーク時は
家でエアコン使用を我慢して過ごすのなら
外出をしてしまう、というのも手です。
公共の施設で、照明やエアコンをシェアすることも
ひとつの節電アクションなのだと思います。

こんなあたりのことを、また追々書いていきまーす。
よろしくです。

●節電家事64 LEDに変えるだけが照明節電なのか?

執筆のためにしばらく過去記事スクリーニングしています。
見えなくなっててごめんなさい。
結構洗い出してみるといろいろ直さなくちゃいけないところもありましたよお。
随時公開していきます。
来週あたりには原稿のめどがたつので、その後になると思います。


さて、そんなこんなで
ばたばたしてる毎日ですが、本とは別にちょっとしたことに手をつけてみようと
思っています。

照明です。

現在、照明に関する節電TIPSで世の中に出回っているのって

1,こまめに消そう
2,LEDに取り替えよう


このぐらいじゃないですか?
ほかは、蛍光灯の2個あるのを1個はずそうとか、そんなぐらい。
節約ネタでは昔、蛍光ランプをひとつはずして照明器具にアルミホイル貼るなんていう技まであったけど、あれは逆に天井に透過する光を遮って暗さを増長するのでNGですからねー。

で、このLED電球なんですが。

実は私、まだまだ導入する気ゼロでいました。
だって、つい先日まで1個3000円近くしたんですよ!
中には7000円以上するものまである。
そんなものを作って
「家中の電球を取り替えましょう」って
液晶テレビの時と同じいやーな感じ。

Co2ビジネスってのは、こういうところで都合の良い理論を生むんだ!
と勝手に憤慨して>笑
まだまだ変えないよ! と思っていたんです。
いや、それだけじゃなくて、やっぱりまだ技術的にいろんなハードルもあるので
もう少し待たないと見えないというのもあります。

だって、一度買ったら10年取り替え不要なんですよ。
ってことは、買って失敗しても
10年は使い続けなくちゃいけないんですよ。
その製品が、まだまだ発展途上。
これは手が伸びなくて当たり前だよなあとも思います。生活者はね。

これは街や都市計画の中で使われるべきアイテムです、いまのところ。


ただ、それも最近はかなり進化してきて
価格も1000円前後に下がってきました(まだ高いのもあるけど)
そろそろ、いいかな、と思うわけです。
ただし、私はひねくれていますから、ただ言われた通りに電球をLEDに取り替える
なんてこたあしないよ。

もうちょっと効率のよい
LEDだけに頼らない
電気をなるべく使わないあかりの作り方があっていいはずです。
そのあたり

机上の計算ではなく
実際に家の中の電気を変えていく、というプロセスで
来週あたりから手をつけてみたいと思っています。
随時、こちらで報告していきますね。

●節電家事63 エアコンのブレーカーを落としてみたら

現在、書籍化のために節電家事の記事を再編集中です。
データなど、実際とは違うものがあるといけないので
全部スクリーニングしている最中なので
一時的に下書き状態になって閲覧できなくなっています。

編集作業が終わりしだい、まだ公開しますのでちょっと待っててくださいね。


お手数おかけしますが、どうぞよろしくお願いします!


<余談>

エアコンの季節まで少し空くので、
うちではコンセントを抜くのが面倒なので、エアコンが別立てになっている
ブレーカーのスイッチをひとつ落としました。
エアコンって、高い場所にあるからコンセント抜くのも危ないし。
ブレーカーから切っちゃえば安心ですよね。

エアコンの待機電力は0,5w前後と、さして大きくはないんですが
家に4台あれば、それだけで2wになる。
それが事業所などでもっといっぱい、、、、となっていくと
バカにはできない量ですよね。

一台だけを24時間コンセントにつないでおいた場合の
一月の消費電力を計算すると月0.3kwh
の電力が消費されていることになります。

たった一台のエアコンの待機電力を抜いただけなら
月にしてたった0.3kwhの節約だけど
東京都の世帯数が平成22年度で640万世帯ありますから
その半分の世帯で一台だけエアコンの待機電力をカットしたとして

0.3×320万=96万Kwh

全世帯が2台分のエアコンの待機電力をカットすりゃ

384万Kwh

ありゃま、もうこれは大変。


、、、なんていう机上の計算なんかしてても、現実は何も解決しないわけですが
それでも
たった0.3kwhじゃんよ!
なんてことも
集まれば大きな力になるってことで。


そんな視点からも、いろいろ考えてみたいです。

でわでわ、引き続きまたよろしくお願いします。

●節電家事62 節電家事の書籍化、決定しました。

おはようございます。

この節電家事のブログ、震災後すぐに書きだして、62編目となりました。

書きだしたのは3月16日でした。

私は、とにかく怖かったのです。いろんなことが。

友人がたくさん住む美しい場所が壊れていくのが怖かった。
原発の出口の見えない行き先が怖かった。
計画停電の暗闇が怖かった。
何も被災していないのに、日常を失った東京の中で
自分はこんなにももろくて弱かったんだ、ということをはじめて知りました。

そんな数日の中で、周囲やネットの中の女性たちが
祖母に幾度となく聴いた戦時中のような雰囲気に流れて行くのが怖かった。
違うよ、原点回帰しても何も解決しない。
我慢しよう、使うのをやめよう、耐えよう、つながろう。
そんな場所に流されそうになる自分を、なんとかつなぎとめるため
無我夢中で書きだしたブログでした。


この内容を、本にしませんか、と声をかけていただきました。
びっくりしたけど、とってもうれしかった。

昨日、正式にGOになりました。

もともと、自分を納得させるためにただただ書き続けた中身なので
本としてお届けするにはほぼ書き下ろしに近い作業が必要となります。

夏前までにお届けするには
これから怒濤の執筆をしなくてはなりません。
ブログを書きながら、原稿も書くことはかなり時間的に厳しい状態になりますので
しばらく、ブログの更新が停滞するかもしれません。
でも
電気と暮らしについて、本が出るまで、私は毎日書いています。

その本が
たぶん、7月ごろには見ていただくことができるんじゃないかと思います。
出版元は、六曜社さんです。

うれしいことに、本の売り上げの一部は震災の義援金として寄付する
という提案が六曜社の社長さんから。
これからまだまだ、復興には長い時間がかかります。
この本が絶版になるまで、ずっとずっと続けましょう、と言っていただきました。

そのためにも、すぐに絶版になってしまうような本を作るわけにはいかない。
夏の節電ブームに乗せた、単なるノウハウ本にはしたくないよね、と
昨日の打合せで思いを確認してきました。
頑張ばりますので、出版された暁には、ぜひご協力お願いいたします。


単なる「節電家事」ではなく
電気のこと
暮らしのこと
私たちの社会のこと

「使わない」のではなく「自覚を持って使う」ことで
改めて前向きにライフスタイルを考え直せるような本を書けるよう
これから毎日頑張ります。

時々、進捗内容や、ダイジェストや、泣き言を言いにくると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

謝謝

●節電家事60 お風呂とシャワー、どっちが得なの?

今日はお風呂の話。

日本の清潔志向の行き過ぎが、トイレの電化を推進した、とここ2日ほど書きました。
こういう清潔志向、いったいいつから始まったことなんでしょ?

ずーっとさかのぼっていくと、戦後に食糧事情が悪かった時代に、寄生虫が流行したあたりに端を発するようです。この頃から、食品に関する衛生管理の意識が高まったとされているのだとか。
また、1970年代後半のインフルエンザ「ソ連風邪」の大流行も影響していると思います。
食品だけでなく、身の回りの物への衛生意識が高まり、1980年代には「あらいぐま症候群」などと呼ばれる若者たちが出現しました。
臭いのがいや! っていうのは、このあたりからもう始まっているんですね。

んでもって、その後1996年に一世を風靡した0−157の流行もありましたよね。そう、今や時の人(悪い意味で)の菅直人首相が、かいわれ大根をもりもり食べた、あの事件の頃です。
そして、一昨年の新型インフルエンザへ。

ここに来て、日本の衛生意識はいささか過剰なものになっています。

そんな現実を垣間見る、お友達から聞いたびっくりのお話。


今の若い子って
家のお風呂に入るときの手順ってこうなんだってね。

1,まず湯船に浸かる
2,次にシャワーと洗剤でからだと頭を洗い、あとは湯船に入らずに出る

ほえ? なんで? と思ったら。
湯船は汚い。
そんな汚い場所に入るのだから、最後に全部洗って出てこないと。
って
そういうことらしいです。

家のお風呂ですよ。
家族しか入らない、家のお風呂の湯船が汚い。
だから最後に流れるお湯と石けん類で清めてから出てこないと、不潔だと考える。
そうか。
先日ある人が、会社の後輩に浴用剤のプレゼントをしたところ
「湯船に湯を貯めて入ることはほとんどない」と言われたと言っていましたが
文字通り、シャワーのみしか使わない若い人が増えていると耳にしていたのは、本当だったのだなあと思っていたばかり。

それって単に面倒なだけじゃなくて、「貯めた湯に入るのは不潔」という感覚もあるのかもしれません。

私は子どものころ、公衆浴場への入り方を厳しく仕込まれたなあ、なんてことを思い出します。

まず、かけ湯をして足と陰部を洗ってから湯船に入る。
タオルや髪の毛を湯船に入れない。
あがる時は、手持ちのタオルでからだを拭いて床を塗らさないように出て、最後にバスタオルで拭く。からだを拭いたタオルはすすいでよく絞って持ち帰り、家の風呂場に干す。

家のお風呂にはシャワーはありませんでしたから、湯船からすくった湯で体も髪も洗った。そのためにも湯船の湯はなるべく汚さず、なるべく減らさない工夫を自然にしていたのだと思います。

昔に戻れってことじゃないんだけど
でも、家の浴槽にどぼんと入って、そこは汚い場所だから、最後にシャワーで清潔に洗って出てくるっていう話を聞いたときには、こりゃあちょっとまずくないかね? と思うわけです。


よく、お風呂とシャワー、どちらが省エネ? という話題が出ますが
昔ながらに浴槽のお湯である程度のことを済ませてしまうなら別だけれど
浴槽のお湯が暖まるだけのものならば、浴槽に張るお湯の分がシャワーより余計にかかっているということになり、そんなん、当たり前にシャワーだけのほうが省エネでしょ? ってことになります。


市民科学研究室の牧尚史と小林哲郎さんが試算したものによると

4人家族 の場合。
お風呂(シャワーでからだを洗う) 入り方の場合の一ヶ月の料金は 7780円
シャワーだけなら  4907円
3人家族
前者が 6356 円 後者が 3553円
2人家族 
前者が 5441円 後者が  2707円 なのだとか。

このあたりは、お湯の使い方で大きく差は出てくると思いますが、入り方の工夫をすれば、お風呂に使うエネルギーを減らすことができるのだそうです。
たとえば

・シャワーの使用時間を1人あたり1分短くする。
・ シャワーヘッドを節約型(従来の半分の水量)にする。
・ 湯船の水を洗濯に再利用する(4人家族、3人家族は1日1回洗濯し、2人家族は2日に1回洗濯するとした)。
・ お風呂を入れてから家族全員が入りきるまでの合計時間を1人あたり10分短くする。

上記で、お風呂の費用は、それぞれ1000円近く安くなるのだとか。ちょっとしたことでも、かなり大きい。

ところがここに来て、また新たな現象が起き始めておるのです。風呂水を洗濯に利用することへの抵抗感です。特に若い女性。


「人の垢や雑菌が浮いているお風呂のお湯で服を洗うなんて信じられない!」


不潔ですよね、っていうことです。
はあ。
もうこうなってくると、このあたりの感性を変えていくのはなかなか難しいことなのかもしれません。

でもね、過度な清潔志向が、子どもたちの抵抗力を弱めてしまっていること、
そして、過度な殺菌・抗菌仕様が
新たな耐性菌を生み出していることも、また現実なんですよね。

だから、私たちはほんとはどっかで、「もっとばっちく生きる」ってことに自覚的になったほうがいいんだと思います。意図的に、そのほうがずっとメリットがあるという情報を流していく必要も、あるように感じています。

「不潔でしょ?」なんていう不潔おばけにのっとられて、湯水のように水や電気を使うっていうことには自覚的でいたいな、と。
オール電化の家庭では給湯にも電気を使っているし、エネルギー全体のことを考えれば、水と排水のことにもちゃんと関心を持たなくちゃね。

●節電家事59 省エネの落とし穴

博多空港なう。
出発までの時間で、今日の節電家事。

昨日、トイレのおしり洗浄、自動洗浄、蓋の自動開閉の話を書きました。
このために使われる電力、およびセンサーを稼働させたり、便座を温めておくために利用される電力は、さほど大量ではありません。

だから、目くじら立てなくてもいいじゃんよ、という部分もあります。

たしかにそうです。
目くじら立ててるわけじゃない。
使えばいいんです、必要ならばね。

ただ、じゃあ
なぜこういう便利機能が続々とトイレに登場してきたんでしょ、ってあたりは
押さえておく必要があるんじゃないかと思っています。


トイレの電化は、暖房便座とおしり洗浄からはじまりました。
ここは、純粋な「快適化」です。

これまで困っていたことを解消した。
その意味では画期的な発明であり、そのために恩恵を受けた人がたくさんいます。
ここは、私は使ってもいいじゃんよ、って思ってます。
おじいちゃんおばあちゃんのいる家、妊婦さんのいる家
とっても助かります。

さて、そこからなぜ、トイレが自動洗浄されたり、蓋が自動開閉するようになったんでしょう。

このあたりの最新機能トイレは、一般住宅についているケースはまだ少なく
デパートや公共施設で普及しているというのも確かですが
それでも
年々、自動洗浄と蓋の自動開閉は増えているように思います。

自動洗浄が普及した理由は以下です。

1,トイレは不潔である、という感覚から
  公共トイレでは押しレバーを足で思い切り踏む人が多く
  故障が耐えなかったため

2,日本人特有の感性から、トイレに入る前に便器をきれいにするためにまず流し
  用を足す音を消すために流し、最後にまた流す=合計3回以上流す人が
  多く、この水量の節約をするため

 〜音を消すためには、自動で音が流れる装置をつけて
  水を流すという意味では、簡単にレバーを押せない仕組みにしたというわけ

3,センサー方式にすることで、衛生感覚が保てるという配慮から。
  最近は女性トイレに設置されている生理用品用のゴミ箱も、センサーで開閉しますね。

自動洗浄に関しては、そのほとんどが「使い手のマナー違反」を解消するための機能なんですね。要は、使い手のマナーに問題がなければ、いらない装置でもありました。
ただ、忘れちゃいけないのは、センサー式トイレってのは海外ではほとんど見ないよ、ってこと。

日本の技術は先進的なのよ、って思う人もいるかもしれないけど
日本でなぜこれだけセンサー洗浄が導入されたのか、ということを考えると
私は 2 の理由が大きいと思っています。
流しまくりなんすよ、日本は。
特に女性ね。

日本人は、水で「清める」のが大好きです。
だから、トイレに入ったとたん、まずは自分のためにトイレを清めるために水を流す。
その上で用を足す。
さらに音を消すためにも、何度も流す。

このために消費される水を節約するという意味では、自動洗浄は効果的な仕組みなんですね。
つまり、省エネなんです。
水の省エネのために、電気を使うっていう構造ですね。

もいっこの機能。

蓋の自動開閉はどうでしょう。
こちらは2つの理由があります。

1,便座に触らなくていい=清潔

2,暖房便座の電力消費を防ぐ

1は相変わらずの日本人の清潔好きゆえの展開ですが
2は
ちょうどゴア元大統領が「不都合な真実」なんていう本を出して
(あたしは眉唾もんで、ちっとも同意できなかったけど>笑)
Co2削減を大々的に世の中に打ち出した時期と符号しています。

つまり、暖房便座は24時間通電されているわけですから、これによる
電力消費でCO2が排出されるのをなるべく防ぐための
企業努力でもあったわけです。

日本はかなりタイトなCO2削減目標値を出したので、企業側も工夫せざるを得なかった。

(肝心のゴアさんは、Co2排出ビジネスなんかにも関わっていたりして
なかなか策士的な動きをしたと私は思っています。そもそも
温暖化とCo2の関係は明確にはなっていません。
このCo2問題が原発を推進してきたことを思うと、なかなか複雑な気分です=以上余談)

こちらは電気の消費を防ぐために別の機能を付加して電力を使ったという例。

ついでにもいっこ。

公衆トイレのハンドドライヤーはどうでしょう。

こちらは明確な「省エネ」商品でした。
何を省エネするかって?

はい、ペーパータオルです。

ハンドドライヤーの営業資料には、ペーパータオルを補充するために必要な経費と
ハンドドライヤーの本体価格と電気代を合わせると
圧倒的にハンドドライヤーのほうがコスト安 という計算が必ず出ています。

こちらは、紙の省エネのために電気が使われたケースです。

まとめます。

水の省エネのために電気を使用=自動洗浄
電気の省エネのために電気を使用=蓋の自動開閉
紙の省エネのために電気を使用=ハンドドライヤー


はて。
ここに来て、あれま、と思うわけです。

便器が汚いだの、音が聞こえるのがやだの言わず
人が触ったものにはばい菌がいっぱい! なんてことを考えなければ
自動洗浄機能なんていらん機能です。

暖房便座がどうしても必要なんだ! なんて言わなければ
蓋の自動開閉もいりません。
家の便座には、便座シートを貼り
公衆トイレの便座には保温性のよい素材を使えばよいだけのことです。
ちなみに
海外では、女子は公衆トイレを使うときには
便座に座らずに用を足す姿勢をおかあちゃんから教わります。
ヨーロッパなんで、便座そのものがないトイレがたくさん存在してますから。

そして、ハンドドライヤーなんて
そもそもトイレには手を拭く紙があるのが当たり前でしょ、なんて思わなければ
なんの存在価値もないものでもあります。
ハンカチ持てばいいでしょ。ハンカチを。
昭和の時代はみんな持ってたよ、ハンカチを。


って
何も過去に戻るのがいいとか
昔はよかったなんてことがいいたいわけじゃなく。

私たち消費者は、どこまで甘やかされ
それに安住し
どれだけ暮らす姿勢に怠慢になったのじゃろうね、ってことです。

公共施設のトイレで
不潔だから触らないで流せるようにしろ、
便座が冷たいぞ、あっためておけ
手を拭くものも用意してないのか?

なんて思うようになってしまったことが
トイレでの必要以上の電化を生んでいる。
もしくは
トイレを作る側が
よりより機能を作りたいあまりに
あまりにも先取りしたサービスを製品に付加しすぎて
結果
生活者はすっかり怠慢になっちゃったね
ってことなのか

どちらにしても
なんか、この状態って気持ちよくないよね、って私は思います。

よかれと思って
省エネのためだといって
付加され続けてきた機能の中には
もとからいらなかったものに対して行われたサービスより
ちょこっとだけ割安になったり、消費が減るってだけの機能がいっぱいある。

つまり、最初からいらなかったものに
NOといえば
その機能は省エネでもなんでもない。
単に「エネルギーを使ってるだけじゃん」という機能なんだよね、ってことです。


企業の差し出してくる「省エネ」という言葉の中には
こういうことが結構混じっています。

生活者として
何が本当に必要で、どこからがいらないものなのか。
よく考えてみることが必要なのだと思います。

●節電家事58 暖房便座とエコトイレの仕組み

先日、「暖房便座とか、自動開閉システムとか、トイレのそういう機能いらないよね。待機電力がもったいないから、電源切っちゃえば?」
なんて話をここでしたのですが。

この話に対してある方に
「会社のトイレの電源を抜こうとしたら、お掃除の人に”今のトイレは蓋が閉まれば自動的に電源が落ちるしくみになっているから、コンセント抜かなくてもいいんだよ”と言われたのだが、本当か」
と聞かれました。

なるほど。

答えは、NOです。


そもそも、トイレの蓋の自動開閉は、なぜ作られたのだと思いますか?

まず、トイレという設備に最初に「電源」を持ち込んだのは、ウォシュレット(シャワートイレ)の普及でした。最初におしりを洗うトイレができたのは1980年です。

それまで、トイレに電源なんてものは必要ありませんでした。

ただ、このおしりを洗うトイレは、出てすぐには普及しなかったんですね。だって、トイレに電源ないし。おしりを洗うなんて習慣、誰も持っていなかったし。
これが、2011年1月には累計販売台数が3000万台を突破するヒット商品となりました。

余談ですが、私は家電関係の仕事が多いのですが、新しい家電の普及率を見るときに、かなり長いこと「暖房洗浄便座の普及率と同等になれば”普及した”と判断する」という暗黙の基準がありました。たとえば、ホームベーカリーとか、食器洗い機とか。暖房洗浄便座と同じぐらいの比率で普及することが、イコール「普及に成功」っていうバロメータになってたんですね。

ちなみに、その普及率ってのは当時で約60%ぐらい。今はもっと普及しちゃいましたから、こういうバロメータはなくなっています。

さて、そんなおしりを洗うトイレ。

最近は海外でも話題です。マドンナが東京で遭遇して、感動して買って帰ったという逸話もあるぐらい。でも、発売当初は海外ではまったく受け入れられませんでした。
ヨーロッパには「ビデ」という習慣があります。
ビデというのは、トイレに併設されている、おしりとか足を洗う便器みたいな形をした設備。

私はこのビデがとってもすきなんですよね。だって使い勝手いいんだもの。
足も洗えるし、汚れた靴下なんか浸けておいたっていい。うちにもあれ、欲しい! とずっと思っていたのですが、日本で作られたのは電気の力でおしりを洗うトイレでした。
で、当初は海外の反応は「ビデで十分じゃん?」ってことと、あと女性の陰部をシャワーみたいなもので刺激するなんて、ちょっとどうなのよ、エロっぽいじゃん? という反応があったのも確かなの。
いや、ほんと。
私、この時代にトイレメーカーに勤めていたので、このあたりは非常に詳しいっす>笑
(まだ話していいなら、いつまでも話すぞ)


そんなこんなのおしり洗浄トイレ。
いまではすっかり普及して、トイレに電源は当たり前になりました。

さて、ではその次に来た
「蓋の自動開閉」「自動洗浄」
についてはどうでしょう。
なぜ、こんな機能が付加されたのだと思いますか?

蓋の自動開閉が付加された理由は

1,衛生上の問題
  〜便座の上げ下ろしが不潔
   男性が小をしたあと便座を上げたものを、おろすのがいや=不潔!

ってのがまず一つ。
日本の過剰な衛生観念の産物です。
もいっこ

2,暖房便座の消費電力を抑える
  〜誰もいない時でも常に便座が暖房されていることで電力が消費される。
   この際、蓋が閉まっていると便座の温度が下がるのを防ぐので、温めるための電力を
   セーブすることができる


この自動で蓋が閉まるんだよ、っていうシステムは、つまりは
「CO2削減」
っていう時流の中で、おおいに受け入れられたわけです。
蓋が閉まれば、便座を温めるための電気を食わない、ってこと。


おそうじのおばちゃんが誤解したのは、たぶんここです。
蓋が閉まると、消費電力が抑えられるってことですね。
決して電源が落ちているわけではありません。

トイレにあるハンドドライヤーも、使っていないときは電気食わないじゃん?
って思うかもしれないけど
誰かが手を差し入れたらすぐ温風を出さなくちゃならないので
そのためのセンサーを稼働させるために、常に通電されています。

こうした待機電力。
微々たるものでもあるわけだけど、公衆トイレのようにたくさんのトイレが並ぶ
場所では、累積すればかなりの待機電力を消費することになるよね。


そもそも

暖房便座の温度を下げないための電動開閉

って

暖房便座なんて使わなければ、ぜんぜんいらんことだったわけです。
そして

不潔だから触らないように自動に洗浄

なんてことも

トイレがすっごい不潔! なんてことを私らが騒がなければ、必要なかったことです。


ちなみに、トイレの便座ですが
細菌の数からいったら
みなさんの持ってる携帯電話のほうがずっとばっちいです。

女性はよく、トイレで手を洗ったあとに自分の髪の毛で拭いてたりしますが
すんませんね
トイレの便座より、あなたの髪の毛のほうが汚いです。


つまりは、過剰な衛生観念とか
過剰な快適追求の先で
どんどん増えちゃった電気ってのはあるわけです。


温水洗浄暖房トイレ。
電源切っても大丈夫、って人は、切ってみてもいいんじゃない? って思います。
使うなら、設定温度を下げて上手に。

節電モードがある人は、それを選択して。
長期不在のときは、コンセントを抜きましょう。
細かく設定できるものが多いので、オート洗浄機能がついている人は
流すのぐらい、自分でやるよー、と
その機能はオフに。

会社の公衆トイレなどでも、そんな視点で
無駄な場所に通電しつづけるのをちょっと見直そう、ってのも
大事なんじゃないかな、って思います。
もともと、トイレに電源なんてなかったんじゃからね。

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